「仕分け」に関わる人物の素性・鈴木寛編
そこで文科省が、「直接国民の声を聞こう」ということで、メールによるコメント募集を始めた。それを伝える記事を先ず紹介しておく。
文科省、仕分けの“反論”募集
政務三役が指示、HPで
文部科学省は16日、「廃止」など厳しい判定が相次ぐ行政刷新会議の事業仕分けの結果について、ホームページ(HP)で意見募集を始めた。川端達夫文科相ら政務三役が指示。ネットで“反論”を集め、年末の来年度予算の編成で巻き返しを図りたいとの思惑があるようだ。
HPには、今月11日と13日に仕分け対象となった文科省の16事業と行政刷新会議の判定結果を記載。意見の提出先として副大臣と政務官のメールアドレスを明記しており、締め切りは12月15日。
文科省は募集の理由について「国民の声を財務省との折衝など予算編成に生かしていくため」と説明している。
文科省の事業では、これまでに次世代スーパーコンピューター開発事業(来年度概算要求267億円)が「予算計上見送りに限りなく近い削減」とされたほか、子どもの読書活動の推進事業などが「廃止」と判定された。省内では「短時間の議論での乱暴な判定だ」などと不満が高まっている。
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111601000870.html
しかし、ここに大きな問題がある。勿論メールを送って、国民一人一人が意見を表明することは意義がある、決して無駄ではないが、単なる「ガス抜き」に利用されては堪らない。その意味で、「送り先」を知っておくことが、先ず重要ではないだろうか。我々の声が、「文科省の官僚だけ」に届くわけではないのである。メールの宛先は政務三役、具体的には、「鈴木寛」「中川正春」の両副大臣が主となっている。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm
何しろ民主党は、「党と政府は一体である」と主張しているのであるから、民主党批判を「民主党(政府)」に送るわけで、その中で「有効性を確保する」のは、並大抵のことではないのである。要するに、「仕分け作業」に異議申し立てしたところで、この両名の知識レベル、人間としての質、そして党の方針によって、メールそのものが「再び仕分けされてしまう」可能性が高い。この意味から、敢えて宛先不明にし、あるいは重複させて、大臣官房会計課(kaizen@mext.go.jp)にも送った方がよいかもしれない。
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そこで先ず、相手が如何なる人物であるか、を知ることが必須の要件となる。鈴木議員は、どうやら「流れ者気質」の人物であり、色々な部門に顔を出して博識を装うのが得意のようだ。親しみ易さや気安さが売物であり、それにより多分野の著名人を籠絡している。
その一端は経歴を見れば分かる。簡単にまとめれば、灘中・灘高・東大法学部・通産省官僚を経て、慶應大助教授、民主党参議院議員となり、その間、スポーツ関係者とNPOを作り、自らもサッカー、スキーを楽しみ、バンド活動までやっているという、「堅い経歴に似合わぬ多芸多才の人物」という触れ込みである。
しかし、それにしても「政治家を志すという人間」は、何故こうもそこら中を食い散らかして、「何々に感動したから上を目指した」「何々に絶望したから転職した」「何々に限界を感じたから立候補した」という人間が多いのだろうか。しかもホンの数年刻みで。それほど頭が切れるのだろうか、はたまた堪え性の無い、単なる気分屋なのだろうか。ここでは「転石苔を生ぜず」とだけ記しておこう。
その学識のほどは、本当のところはどうなのだろうか。「すずきかんのマニフェスト」なるものがある。そこには以下の文章が踊っている。
「統合医療とは」
例えば、なんとなくだるくて医者に行ったとしましょう。すると、医者は一通り検査を行います。そして、「医学的に見て異常はない」場合は、「精神的なものだよ」とか「だるいと思うからだるいんだ」などの心無い言葉をかけられてしまうことがあります。
この世界には、私たちが医学と呼んでいる西洋医学以外にも、さまざまな伝統的な治医療が存在しています。その中には、漢方やアーユルヴェーダ、ホメオパシーなどのように体系づけられているものも多くあります。そして、これらの治医療(代替医療と呼ばれます)はそれぞれが独自の人体の見方を持っているのです。だから、「あなたにとって」体に異常があるなら、西洋医学的に異常がない場合でも代替医療の視点で見れば異常が見つかり、それを治せる可能性があるのです。
統合医療とは、それらの代替医療を西洋医学と組み合わせ、お互いに補完しあって治療を行うという発想です。重要なのは、この「統合」は常に個々の患者さんのことを考える中で行われるということ。つまり、あなたにとって一番よい医療は何なのかを、代替医療も含めた選択肢の中から模索していくということなのです。
http://suzukan.net/manifesto_2_11.html
経歴の何処を見ても、ここまで熱心に「統合医療・代替医療」に取り組むことになった、切っ掛けは記載されていない。唯一「漢方」との接点を感じさせるのは、通産省時代の「アジア太平洋地域協力、華僑・華人研究」だけである。「華僑・華人研究」なるものに手を出した人間は総じて、ミイラ取りがミイラになって、「自分自身が研究されてしまう」ようであるが、ここではこの件については触れない。
この頁の末尾は、以下の「約束」で締められている。
「すずきかんの約束」
すずきかんは、西洋医学と代替医療を統合させた、「統合医療」を推進します。
・代替医療のコンサルタントを育成します。
・混合診療を解禁もしくは緩和し、過剰な金銭的負担なく。患者が必要に応じ統合医療を選択できるようにします。
・代替医療の質を保障するため、統一的・明確な審査・評価基準を設けます。
・代替医療の従事者を育成する統一的なプログラムをつくります。
・統合医療の研究予算を拡充し、統合医療推進の世界的な波において日本がイニシアチブをとれるような研究体制をととのえます。
ここまで代替医療に熱心になる理由は何なのか。「ホメオパシーが体系づけられている」とは、如何なる意味なのか。「漢方」と同列に論じるほどの体系的、統計的意味があるのか、あの「ホメオパシー」に。
政権交代すれば景気は良くなる、暮しが楽になる、社会保障が充実する、と次から次へと、都合の良いホラ話ばかり繰り返して、その結果が「国際的信用毀損」「株価急落」の今である。まさに空手形で国民を洗脳したのである。実現の道筋が見えないことが問題なのではない、実現への「手順書さえ準備されていなかった」ことが問題なのである。
要するに、現政権は、その気になって、利くと思えば利く「偽薬」同様の詐欺的存在以上のものではなく、その意味で「プラセボ内閣」という名が相応しいのであるが、何とその一団に、本物の「プラセボ推進者」が居た、しかも副大臣になり、医療改革をも自身の政治活動の軸にしている、というのは非常に驚かされる話である。
「現代科学では分からないことがある」ということを繰り返し唱えるだけで、「何かを分かったような気分になる」愚か者がここにも一人、という感じである。こうした人物が、本物の科学・技術の生まれる「現場」で、人生を賭けた苦労をされている方々の思いを、本当に理解出来るとは到底考えられない。
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ホラ話は続く。以下は、インタビュー記事であるので、本当に本人が、このような内容を話したのか否か、それは分からない。しかし、仮に本当だとしたら「大した」ものである。
「インターネット時代」に慎重に向かう日本の選挙運動、より抜粋
■公職選挙法改正の議論
ネットの政治活動で日本が他の国々よりはるかに立ち遅れている最大の原因は、やはり、1950年に制定された公職選挙法で公示後のインターネット利用が「文書図画の頒布」にあたるとして禁止されていることだ。
民主党は、公職選挙法について、自民党が改正を阻止してきたと非難。選挙に勝利すれば、公職選挙法を全面的に見直すと明言している。
民主党参議院議員の鈴木寛(Kan Suzuki)氏は、ネット選挙運動が認められない理由について、ネットユーザーのほとんどが民主党支持者であり、自民党は、若くテクノロジーに精通した若者が政策に詳しくならないようにしているのだと説明した。
鈴木氏は2007年、日本の政治家としては初めて、インターネット上の仮想空間「セカンドライフ(Second Life)」に事務所を構えた人物でもある。鈴木氏によると、日本のマスメディアは具体的な政策よりも政党間の対決に注目する傾向がある。しかし、有権者は「自民党対民主党」のニュースには飽き飽きしており、それよりも重要な政策について知りたいと思っており、だからこそインターネットには非常に重要な役割があるのだという。2009年08月05日 17:41
http://www.afpbb.com/article/politics/2628015/4425100
「ネットユーザーのほとんどが民主党支持者であり、自民党は、若くテクノロジーに精通した若者が政策に詳しくならないようにしているのだ」という件を読んで、途方に暮れた。本当に大したものだと思う。ここまで平気で嘘を吐き、現実の正反対を公然と語れるものなのか。どうやら我々は「ネットユーザーの中に入らない」らしい。政策集である表の「マニフェスト」や、裏に控えた闇法案集「INDEX」に精通されて困るのは民主党の方ではないか。
単純な指標として、ニコニコ動画を採用するのは、決して悪くない選択だと思うが、そこに民主党を支援する動画が果たして何本あるだろうか。「掲示板の荒らし行為」や「コメント欄での誹謗中傷」などとは違い、手間暇の掛かる投稿動画は、対象に対する本物の愛情が無ければ作れない。民主党を讃える創意工夫に充ちた作品、芸術的にも素晴らしい作品、コメントの競い合いで参加するみんなが楽しめる作品が一本でもあるだろうか。
あるのは「鳩山対鳩山」のような検証動画や、風刺動画だけであり、それが僅か数日で20万アクセスもされるという実態を、勝手に民主党支持にすり替えているのだろう。呆れかえる程の嘘吐きである。
「ネットで大人気の民主党」という途方も無いデマを、信じ込んでいる哀れなスポーツ関係者もいるようだ。本当に哀れである。栄光の履歴に疵が附く、子供達の夢が壊れる。この程度の人間に騙される「その程度の人か」と思われる。一日も早く現実を知って頂きたいものである。トップアスリートが「劣化日本人」の代表では、余りにも情けない。
これでも一部では、「民主党では、まだマシ」にランクされている人物らしいが、他の議員同様に、調べれば調べるほど、その幼稚さが浮き彫りになる。「仕分け」に関する意見メールを送られる方は、この辺りの問題も考慮して、文案を練られるべきであろう。先端科学、先端医療、高度医療機器開発に幾らでも資金が必要な今、代替医療に執念を燃やす文科副大臣に対して、何を言うべきか。果たして正常な理解力があるのか。これは大変難しい問題なのである。
なお先日、「政治資金規正法」に関連して国会で問題になったNTT労組が作った組織「アピール21」の支援議員リストには、「仙谷由人」「枝野幸男」と並んで、「鈴木寛 参議院/2期/東京都」の名前が記載されている。
